CentOSでのネットワーク設定の方法について共有します。
ネットワーク設定ファイル
ネットワーク設定で使用される主要な設定ファイルについて解説します。
- /etc/hosts
このファイルの主な目的は、他の方法で解決できないホスト名を解決することです。また、DNSサーバがない小規模ネットワーク上のホスト名を解決するために使用します。このファイルには、ネットワークコンピュータの種類に関わらず、localhost.localdomainとしてループバックデバイスのIPアドレス「127.0.0.1」を指定する行が含まれている必要があります。詳細は、hosts(5)のマニュアルページを参照してください。
- /etc/resolv.conf
このファイルは、DNSサーバのIPアドレスと検索ドメインを指定します。詳細については、resolv.conf(5)のマニュアルページを参照してください。
- /etc/sysconfig/network
このファイルには、すべてのネットワークインターフェイスのルーティングとホスト情報を指定します。
- /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-interface-name
各々のネットワークインタフェースには、対応する設定スクリプトがあります。各設定スクリプトは、特定のネットワークインターフェースに固有の情報を提供しています。
ifcfg-interface-nameのパラメータ
パラメータの一覧は以下の通り。
設定項目 | 設定例 | 概要 |
---|---|---|
BONDING_OPTS | "mode=1 primary=eth0 miimon=100 updelay=500" | bondingを設定することで、NICの冗長化や負荷分散を行います。ここには、「/etc/modprobe.d/bonding」でoptionsを設定指定しない場合に記載します。 |
BOOTPROTO | none | NICの基本的な振る舞いを定義します。 none: NICに直接IPアドレスを指定します。 bootp: ブートストラッププロトコルを使用する際に指定します。 dhcp: DHCPサーバーを別に用意し、NICに自動IPアドレスを割り当てる際に指定します。 |
BROADCAST | 192.168.0.255 | "IPADDR" と、 "NETMASK" の値から自動計算されますので、通常はこのパラメータを設定する必要はありません。 |
DEVICE | eth0 | NICの識別名です。 |
DHCP_HOSTNAME | host.xxxxxxx.jp | DHCPサーバに通知するホスト名です。 |
GATEWAY | 192.168.101.1 | ネットワークルーターまたはゲートウェイデバイスのアドレスです。 |
HWADDR | XX:XX:XX:XX:XX:XX | NICのMACアドレスです。 |
IPADDR | 192.168.101.81 | NICに割り当てるIPアドレスです。 |
MASTER | bond0 | bond-interfaceはイーサネットインターフェイスが結合されているチャンネルボンディングインターフェイスです。このディレクティブは、SLAVEディレクティブとともに使用します。 |
NETMASK | 255.255.255.0 | サブネットのサブネットマスク値です。 |
NETWORK | 192.168.101.0 | サブネットのネットワークアドレスを設定します。 |
ONBOOT | yes | サーバー起動時にNICの自動有効化を設定します。「yes」か「no」で指定。 |
PEERDNS | no | DHCPサーバーがNICにネットワーク設定を割り当てる場合、システムが参照するDNSサーバーの設定ファイル「/etc/resolv.conf」の書き換えを指定します。 |
SLAVE | yes | yes: このデバイスは、MASTERディレクティブで指定されたチャンネルボンディングインターフェイスにより制御されます。 no: このデバイスは、MASTERディレクティブで指定されたチャンネルボンディングインターフェイスで制御されません。 |
SRCADDR | 192.168.101.99 | 送信パケット用の指定されたソースIPアドレスを指定します。 |
USERCTL | no | root権限でないユーザのデバイス制御を指定します。 yes: root権限がないユーザは、このデバイスを制御できます。 no: root権限がないユーザはこのデバイスを制御できません。 |
ネットワーク機器の確認
まず、ipアドレスが割り当てられているかを以下のコマンドで確認。
ifconfig
もし「eth0」が表示されず「lo」だけ表示される場合には、以下のコマンドで「eth0」を起動させる。
ifconfig eth0 up
再度「eth0」が起動しているか確認する。
次に、ipアドレスが表示されていない場合は、以下のコマンドでnetworkを再起動。
/etc/rc.d/init.d/network restart
再度「eth0」が起動しているかを確認する。
まだipアドレスが表示されない場合は、以下のコマンドでネットワークが認識されているかを確認する。
cat /proc/ioports cat /proc/interrupts
「eth0」が見あたらない場合は、pcを再起動させて以下の項目を再設定する。
- BIOSのPlug & Play OSをOFFにする。
- 使用していないポートをDisabledにする。
ネットワークを設定
以下のコマンドを入力し、ネットワークを設定。
vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
上記ファイルの記載内容を以下のように変更。
なお、Gatewayの設定値は、「VirtualBoxマネージャー」の
- 「ファイル」→「環境設定」→「ネットワーク」→「ホストオンリーネットワークの詳細」
に表示される「IPv4アドレス」の値を設定すること。
「eth1」も同様に、ネットワークを設定。
設定完了後に、以下のコマンドでネットワーク設定を読み込み
/etc/rc.d/init.d/network restart
最後に、「ifconfig」コマンドで動作を確認