windowsユーザが学ぶmacブックでのRuby開発環境構築の流れ
本章では、対象者としてWindowsユーザが初めてMacbookを触る想定で、Ruby開発環境を構築するまでの流れについて綴ります。(2015/08/10時点)
Homebrew
Homebrewは、Mac上でソフトウェアの導入を単純化するパッケージ管理システムです。Homebrewを利用することで、ソフトウェアのインストールやアンインストールが楽になります。
Command Line Toolsのインストール
Xcodeをインストール後、「Command Line Tools」をインストールします。
- Xcodeのメニューを開く
- 「Open Developer Tool」を選択
- 「More Developer Tools...」を選択
Homebrewのインストール
- 以下のコマンドをターミナルで実行し、githubからデータを転送
ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
Cakebrewのインストール
Cakebrewは、Homebrewで行う操作をGUI上で行えるツールです。以下サイトからCakebrewをインストールします。www.cakebrew.com
Cakebrewの実行
- 「Doctor」で現在のインストール環境(バージョン等)に問題がないかチェック
- 「rbenv」で検索
Ruby
Rubyを実行する上で、以下の必要なライブラリをインストールします。
- Rbenv
- Bundler
Rbenv
Rbenvは、Rubyのバージョンを簡単に切り替えられるツールです。上述の手順で、Cakebrewを利用して、以下のライブラリを検索しインストールします。
- rbenv
- ruby-build
以下のコマンドをターミナルで実行します。
echo eval "$(rbenv init -)" >> ~/.zshrc rbenv install --list rbenv install 2.2.0 rbenv global 2.2.0
※注意※
なおbashを利用されている方は、「~/.zshrc」ではなく「~/.bashrc」に設定を書き込むこと
Bundler
Bundlerは、プロジェクトで利用するRubyGemsを管理するライブラリです。RubyGemsはRubyにおけるパッケージ管理システムで、gemはRubyで作成されたライブラリを指します。Bundlerを利用するのメリットは、gemのバージョンを統一でき、バージョンの違いによる想定外のバグが発生しないことです。
以下のコマンドをターミナルで実行します。
rbenv exec gem install bundler rbenv rehash
Rails
Railsをインストールします。
- Rubyのプロジェクトファイルを格納するフォルダを作成
- フォルダ直下にGemfileを作成
Gemfileには、以下内容を記載します。
[Gemfile]
source "http://rubygems.org" gem "rails"
上述で作成したプロジェクトファイルのフォルダに移動後、以下のコマンドをターミナルで実行します。
rbenv exec bundle install --path vendor/bundle
Rbenvにプラグインを追加
Rbenvに以下の「rbenv-binstubs」をインストールします。「rbenv-binstubs」を利用することで、「bundle exec」を省略できます。github.com
以下のコマンドをターミナルで実行します。
mkdir -p ~/.rbenv/plugins cd ~/.rbenv/plugins git clone https://github.com/ianheggie/rbenv-binstubs.git echo '# rbenv binstubs setting' >> ~/.zshrc echo 'export PATH=./vendor/bin:$PATH' >> ~/.zshrc source ~/.zshrc cd 【プロジェクトのvendorと同じ階層】 bundle install --binstubs .bundle/bin rbenv rehash