SpineでSkinを使うべきシチュエーション
本章では、SpineでSkinを使う方法について共有します。
Skinのメリット
Skinとは
SpineでのSkinとは、一体の「アニメーションキャラクタ」に多数の見た目を用意するための仕組みです。
Skinを使うシチュエーション
Skinを使う主な理由は、ゲーム開発エンジンで出力されるファイルサイズの節約やゲーム稼働中のメモリサイズを抑えるために利用されます。
Unityでは、キャラクタを登場させる際に、GameObjectという単位でキャラクタを生成します。開発者は、このGameObjectが生成されることによるメモリサイズの上昇を抑えるために、GameObjectの数を削減する工夫を心がけています。
そこでSpineのSkinを使うことで、アニメーションの共通化・atlasファイルの削減を図り、無駄なリソースの削減ができます。また副次的な効果として、プロジェクトフォルダの整理にもつながります。
Skinを使うことによる利点
SpineのSkinには、以下の様な利点があります。
Skinの注意点
Skinを使う際の注意点として、キャラクタのパーツをすべて同じ仕様(画像サイズや解像度など)で共通化して作る必要があります。キャラクタによって仕様が違うと、ボーンの位置が合わず、アニメーションが崩れる原因になります。
それでは実際にSkinの作り方を解説します。
Skinの作り方
Skinの名前を指定
- Hierarchyの「Skins」を選択
- 「New Skin」を選択
- 作成するSkinの名前を入力
Skin Placeholderを作成
- Skinを用意するSlotを指定
- 「New」→「Skin Placeholder」を選択
- Skin Placeholderの名前を入力
Skinに画像を指定
- 1つ目のSkinを指定
- Placeholder内に画像を指定
他のSkinにも画像を指定
- 2つ目以降のSkinを指定
- Placeholder内に画像を指定
まとめ
Spineで出力されたキャラクタは、ゲーム開発ソフトウェアに導入後、Skinを変更するだけでキャラクタの見た目が変わります。
総括
Skinを作ることで、ゲーム開発の汎用性が高まり実装の利便性が向上します。ただ反面として、デザイナーの負担が大きくなりがちであるため、エンジニアとデザイナーとで協議して進めたほうがいいかもしれません。